法人や個人事業において会計を助けてくれるのが、各社から提供されている会計ソフトです。
従来はパッケージ型の会計ソフトのみでしたが、現在はインターネットが繋がればどこでも利用可能な「クラウド型会計ソフト」が人気です。
クラウド型は、名前の通りデータはクラウドに保存されているので、紛失する可能性は少ないです。
様々なクラウド会計ソフトがあるので、どのソフトを導入するか、迷ってしまう方も少なくないはず。
そこで各社の会計ソフトを独自比較して、ランキングとしてまとめてみました。
オススメの会計ソフトが並んでいますので、参考にしてみてください。
1年間無料キャンペーンも!「弥生会計オンライン」
弥生会計は、すでにパッケージ型会計ソフトということで、従来から知られている会計ソフトです。
弥生会計オンラインは、そのパッケージソフトをクラウド化したもので、WindowsでもMacでも使用することができます。
今まで会計処理をしたことが無い人でも、スタートアップガイドを見ればラクラク使えるのが特徴ですね。
「スマート取引取込」では、銀行の明細やクレジットカードの取引データを自動で取込み、自動で仕訳してくれますし、「かんたん取引入力」も視覚的に帳簿付けが可能です。
きちんと帳簿にデータを入力していけば、期末には簡単に決算書が作れます。
弥生PAP会員になっている会計事務所とであれば、データの連携が非常に楽です。
データ入力も自分でやりたい!という小規模事業の経営者にはありがたいソフトです。
今までパッケージソフトで「弥生シリーズ」を使っていた方にもオススメですね。
2014年1月以降に法人登記した場合、「起業家応援キャンペーンということで、初年度は0円で利用できるのも大きいですね。
そうでなくても、最大2か月の無料体験プランに申し込めます。
ちなみに通常の価格であれば28,080円/1年間です。
電話やメールでのサポートや、仕訳相談に経理業務相談が手厚いベーシックプランだと32,400円/1年間になります。
2:わかりやく使いやすい!「freee」
2013年の3月にスタートしたクラウド型会計ソフトです。
クラウド会計ソフトにおける先駆け的存在ですね。
経理や簿記の知識を持っていない人でも使いやすい形式になっており、それぞれの項目でわかりやすく説明をしてくれています。
また、外部のサービスともしっかり連携しています。
インターネットバンキングやクレジットカードの明細より自動仕訳で帳簿作成してくれますし、請求書の作成をしておけば売掛金が自動的に売掛金に仕訳されたりするのも便利ですね。
また経営レポートなど、経営に必要な資料を1つのソフトで賄えます。
複式簿記における知識が必要でないため、少し特殊な入力方法になっています。
他の会計ソフトから乗り換えた場合は、最初は戸惑うかもしれませんね。
「個人事業主様向けプラン」が3プランと「法人様向けプラン」2プランに分かれており、自分の状況に合わせて使い分けられます。
クラウド型会計ソフトの強みとして、新機能がアップデートされた際は、即反映されます。
価格は、小売店や飲食店での利用を想定したスタンダードプランや、小規模法人向けのライトプランであれば1,980円/月(19,800円/年)。
複数店舗展開の事業向けのプレミアムプランや、中・大規模法人向けのビジネスプランであれば3,980円/月(47,760円/年)です。
また、個人事業主向けであれば980円/月(9800円/年)のスタータープランもあります。
こちらは各期間で30日間無料プランがあり、期間内なら各プランを切り替えて試すことも可能です。
スタンダードやライトだと、サポートはチャットもしくはメールのみです(スターターよりは優先対応されます)。
画面を見ながらだと電話サポートの方がありがたいのですが、そちらはプレミアムやビジネスのみのサービスです。
3:データの取り込み精度が高い「MFクラウド」
クラウド会計ソフトとして明細データを自動取得し、仕訳を自動入力化してくれています。
自動アップデートにより、消費税増税や税法改正にも対応してくれていますよ。
データの取り込みはかなり正確で、他社会計ソフトからの乗り換えもスムーズに行えるのが特徴です。
インターフェイスもスッキリしており、会計ソフトに慣れた方であればストレスなく利用できるでしょう。
ある程度会計の知識がある方であれば導入をオススメできます。
料金は、スタートアップ企業を想定したライトプランで、1,980円/月(21780円/年)。
従業員5名以上の中小企業向けで、経理担当者がいるケースを想定したベーシックプランが2,980円/月(32,780円/年)。
会計業務や給与計算、請求書業務など全機能が使えるバリューパックで3900円~/月(46,800円~/年)となっています。
また、プランに登録すると、45日間の無料期間があります。
ベーシック以上でないと、電子証明書連携ソフトや仕訳入力の期間制限機能、総合振込における明細単位での取得ができません。
経理業務が得意な人がいるなら、ベーシックプランを導入した方が良いですね。
また、個人事業主向けであれば、800円/月(8,800円/年)のベーシックプランがあります。
電話サポートはありませんが、個人事業主で、とにかく会計ソフトのコストを抑えたい方にはオススメですね。
4:中規模法人であれば「奉行」にお任せ!
とても有名な財務会計ソフト「勘定奉行」。
こちらは勘定奉行独自のクラウド型会計ソフトがあります。プライベートクラウドであってもパブリッククラウドであっても、様々な環境で利用することができます。
中規模法人向けとしては、「勘定奉行i10」が発売されています。
日常業務における会計処理機能が充実しており、さらに科目・部門・取引先といった管理レベルにおける分析力が強化されています。
会計上のデータを駆使して、企業内の傾向を図る事が可能です。
より高いマネジメントを志向するのであれば、非常に便利なソフトと言えるでしょう。企業の業務内容にあわせて、製品グレードも選ぶことが可能です。
価格は「勘定奉行i10」のスタンドアロンモデルの場合、Bシステム(元帳・管理帳票・決算報告書といった標準機能)が220,000円、Sシステム(管理機能搭載)が280,000円、SPシステム(複数予算管理などマネジメント機能強化)が370,000円となっています。
ちなみに小規模事業者に対しては会計、販売、給与、仕入れの機能を備えた「勘定奉行J」のシリーズが発売されています。
会計データの共有を追求してきた会計奉行のシリーズだけあって、機能がシンプル化されていて、操作がやりやすいですね。
ヘルプ機能も充実しており、経理知識が無い人でも比較的扱いやすいです。
価格は1か月4,980円/月(59,760円/年)です。無料トライアルが60日間ついてきます。
まとめ
各社のクラウド会計サービスを比較してみました。どのサービスも、日々改善が行われており、機能の追加や価格の見直しは今後とも行われていくでしょう。
それによって担当者のメリット・デメリットも変化していくはずです。
また、税理士事務所と契約されている(契約を検討されている)方は、どの会計ソフトに対応しているかも、データのやり取り上重要になってきますね。
自分の事業規模や、経理知識の有無など、状況によって使い分けてみてください。
また期間限定の無料プランを用意しているサービスも多いので、時間的な余裕があれば全て試してみると良いでしょう。